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MIKADO OIL T-BLENDの使用感

ZN6/ZC6の指定オイルは0W-20なので、オイルポンプへの過負荷を考慮して0W-20 または5W-20 を選択してました。今回、TOYOTA86(ZN6)のオイルをMIKADO OIL T-BLEND ACEA A3/B4 SP 5W-30にしてみたところ驚くべき変化が有ったので備忘録として纏めます。

MIKADO OIL T-BLEND ACEA A3/B4 SP 5W-30

最近話題の低粘度オイル0W-20 の目的

近年では各社の燃費競争が激化しHybridでは指定オイルが0W-16になっています。オイルの粘度が低ければ、エンジン内での抵抗が小さくなり燃費向上に寄与することは感覚的に理解できます。要は燃費重視のオイルであるとの結論に至った。
燃費重視は社会の流れであり必要性は理解できる、ただ、TOYOTA86/BRZ(zn6/zc6)はスポーツカーであり、自然吸気ならではの高回転域までのスムーズな伸びが楽しみなのに0W-20で大丈夫かという不安を抱きながらも、メーカー指定なのだと自分に言い聞かせて0W-20 または5W-20を使用し続けてきました。

0W-20の不安

低粘度オイルはオイルの寿命が短いと言われています。
体感としても2000kmを過ぎた頃から雑味というか滑らかさが低下してくるのを感じており、3000kmを目安に交換して来ました。
低粘度オイルはなぜ、寿命が短いのか?を色々と調べた結果、オイルの粘度を下げる為に色々な添加物が使用されているそうです。オイルに対して添加物が多いとその物質は化学変化を起こして劣化します。添加物の劣化により、エンジンオイルの役割である、潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆の何かが低下することが原因と考えます。

MIKADO OILって?

創業100年を超える、ミカド製油の潤滑油開発部門として昭和48年に創業。
以来、兵庫県神戸市に拠点を置き、国産高級潤滑油の開発と製造・販売をメインにしております。
特に自動車用、二輪車用の高級エンジンオイルの開発に力を入れております。
現在は大手ベースオイルメーカー及び添加剤メーカー各社と共に日々新しい知識を取り入れて、
適切な価格で高品質の潤滑油をお届け出来るよう開発を進めております。
(MIKADO OILホームページより)

MIKADO OILのホームページが凄い

MIKADO OILさんのホームページには「オイル相談窓口」が設置されており質問に答えて頂けます。
私も、疑問点や不安に思っている事を投稿した結果、色々と相談に乗って頂けました。

特筆すべきは、OIL MANIA BLOGです。
オイルに関する知識や情報が詳しく掲載されています。
筆者のような素人には難しい内容も多々有りますが、興味深い内容ばかりで時間を忘れて読み続けてしまします。

商品ラインナップが多いので悩む

ガソリン用のエンジンオイルには下記がラインナップされています。(MIKADO OIL HPより)
オススメT-BLEND SP規格オイル LSPI対応・チェーン摩耗対策済みオイル

T-BLEND

規格(適合品)粘度ベースオイル100℃粘度40℃粘度粘度指数HTHS(150℃)
SP GF-6 RC0W16100%合成(VHVI)7.136.01652.34
SP GF-6 RC0W20100%合成(VHVI)8.041.61682.6
SP GF-6 RC0W30100%合成(VHVI)9.952.31803.0
SP GF-6 RC5W30100%合成(VHVI)10.159.61593.1
SP GF-6 RC10W30100%合成(VHVI)10.362.41533.1
SP CF5W40100%合成(VHVI)13.681.21713.8
SP CF10W40100%合成(VHVI)14.491.91624.0
SP CF15W50部分合成20.4160.51474.6
  • SN規格API(米国石油協会)が2010年に従来のSM規格に変わり制定した規格です。オイルの酸化安定性、デポジット防止性、耐久性・耐摩耗性、耐熱性、蒸発性、せん断安定性など多くの項目に優れ、さらに環境性能においても高い基準となっております。

T-BLEND 鉱物油(ミネラル)エンジンオイル

SUPER6

規格(適合品)粘度特徴
SN5W30鉱物油(グループⅡ使用)エコノミーなオイル
SN CF10W30鉱物油(グループⅡ使用)エコノミーなオイル

MSミネラル

規格(適合品)粘度特徴
SL5W30鉱物油(グループⅡ使用)エコノミーなオイル
SL CF10W30鉱物油(グループⅡ使用)エコノミーなオイル
SL CF10W40鉱物油(グループⅡ使用)エコノミーなオイル
  • 鉱物油鉱物油にはグループⅠとⅡがあり、グループⅡは合成油と鉱物油の中間の性能があります

オススメMIKADO PURE RACING Plus

PURE RACING Plus

規格(適合品)粘度ベースオイル100℃KV40℃KV粘度指数HTHS特徴
規格外
ACEA A3/B4
SP規格 準拠
0W30PAO+
mPAO
POE
12.067.71763.5有機チタン系 FM-X 添加
高性能エステル POE 配合
サーキット走行・走行会用
規格外
ACEA A3/B4
SP規格 準拠
0W40PAO+
mPAO
POE
14.888.11773.9有機チタン系 FM-X 添加
高性能エステル POE 配合
サーキット走行・走行会用
規格外
ACEA A3/B4
SP規格 準拠
10W50PAO+
mPAO
POE
21.1138.41785.4有機チタン系 FM-X 添加
高性能エステル POE 配合
サーキット走行・走行会用
規格外
ACEA A3/B4
SP規格 準拠
10W60PAO+
mPAO
POE
24.3166.11785.8有機チタン系 FM-X 添加
高性能エステル POE 配合
サーキット走行・走行会用
レース・走行会用オイル
  • ベースオイルは、PAO PlusとメタロセンPAO(mPAO)とポリオールエステル(POE)の3つで製造しています。
  • 耐摩耗性能に優れたACEA A3/B4規格と、LSPI防止性能・タイミングチェーン摩耗対策済みのAPI SP規格の両方に準拠しています。
  • さらに高性能有機チタン系FM-Xを添加
    レースで十年以上使用され実績のある、FM-X(有機チタン系添加剤)がすべてのグレードに添加済みです。

ACEA規格エンジンオイル

ACEA C3 SP規格 最新規格(LSPI・チェーン摩耗対策済みオイル)

PREMIUM

規格(適合品)粘度ベースオイル100℃粘度40℃粘度粘度指数HTHSアプルーバル(適合)
C3 SP0W30グループⅢ(VHVI)
Ⅲ+
グループV
11.358.21923.5

T-BLEND

規格(適合品)粘度ベースオイル100℃粘度40℃粘度粘度指数HTHSアプルーバル(適合)
C3 SP
GF-6 RC
5W30グループⅢ(VHVI)11.860.81943.5BMW LL-04
MB 229.51 229.52
OPEL Ov040157
Renault RN0700 RN0710
C3 SP5W40グループⅢ(VHVI)13.067.71963.7BMW LL-04
MB 229.51 229.52
OPEL Ov040157
Renault RN0700 0710

ACEA C2 SP規格

T-BLEND

規格(適合品)粘度ベースオイル100℃粘度40℃粘度粘度指数HTHSアプルーバル(適合)
C2 SP
GF-6 RC
5W30グループⅢ(VHVI)11.459.21903.5BMW LL-04
MB 229.51 229.52

ACEA C5/C6 SP規格

T-BLEND

規格(適合品)粘度ベースオイル100℃粘度40℃粘度粘度指数HTHSアプルーバル(適合)
C5/C6 SP0W20グループⅢ+
(VHVIプラス)
7.937.61892.6MB229.71 DEXOS-D
OPEL OV0401547
Ford WSS-M2C952-A1

ACEA A3/B4 SP規格(LSPI・チェーン摩耗対策済みオイル)

T-BLEND

規格(適合品)粘度ベースオイル100℃粘度40℃粘度粘度指数HTHSアプルーバル(適合)
A3/B4 SP5W30グループⅢ(VHVI)12.373.01673.5MB229.3 MB229.5
RN0700 RN070
A3/B4 SP5W40グループⅢ(VHVI)13.782.01723.7VW 50200、VW 50500
MB229.3 MB229.5
RN0700 RN070
A3/B4 SP10W50グループⅢ(VHVI)19.9126.01814.7
  • ACEA規格欧州車向けに作られた規格です。

ACEA A3/B4 SP 5W-30

ラインナップが多すぎて悩んだ末、前述の「オイル相談窓口」で下記の質問をさせて頂きました。
「車種はzn6(FA20エンジン)です。用途の95%が片道15kmの通勤で稀にワインディングや高速道路走行を行う程度の使用方法に最適なオイルを教えてください」

頂いた回答が下記です。
ZN6ですが多分省燃費よりエンジン保護がメインと思いますのでお勧めは、ACEA A3/B4でエンジン摩耗が通常のSP規格より2/3~1/2程度まで減少します。

短い文章ですが、こちらの意図を正確に捉えたご回答を頂き、欧州車規格のACEAを日本車に使用することに納得しました。

高温、寒冷など気候変化が激しい中で高速走行を行う為の厳しい基準であり、日本車に合わないという訳ではないという事です。
筆者のように市街地の通勤ではストップ&ゴーの繰り返しでありエンジンにとって過酷な環境であるため、欧州規格が最適との見解に至りました。

感想

過去に使用してきたモリブテン入りの0W-20と比べれば、確かに軽やかさは無いですが、”滑ら”さは抜群に上です。
T-BOOSTとの併用で低回転から中回転まで滑らかに伸び高回転域までストレスなく回せます。

Lifeはまだ分かりませんが、2000km,4000kmと変化が楽しみです。

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Posted by よっしー