86 & BRZのタイヤを考えるParte3
TOYOTA 86(ZN6)に純正採用されていたMICHELIN PRIMACY HPからPIRELLI DRAGON SPORTに引き継ぎ,今回は DAVANTI PROTOURA SPORTを試しましたので,使用感や比較を中心に忘備録として纏めてみました.
最近話題のFINALIST 595EVOやSHIBATIREも気になっているのですが,ブロックパターンのデザインと走行ノイズおよび雨天時走行を試すしたいので今回は見送りました.
DAVANTI(ダヴァンティ)タイヤ
イギリスのタイヤメーカーで中国で生産されているそうです.
日本では輸入タイヤ通販の株式会社オートウェイから販売されています.
オールシーズンタイヤからオフロードタイヤやスポーツタイヤまで幅広くラインナップされている上,サイズが豊富で目的に合ったタイヤが選べます.
AUTWAYさんに注文して4日で届きました.処理の速さに驚きです.
注文したのは2022年7月でしたが届いたタイヤの刻印を見ると「3921」で製造年月日は2021年39週(9月ですね)となりギリギリ1年未満でした.新型コロナとウクライナ戦争でのサプライチェーンの混乱を考えればAUTWAYさんの商品管理に感謝です.
驚きの価格
今回購入した際はDAVANTI PROTOURA SPORT 215/40R18で,1本の価格が送料,税込で¥9,100でした.
有名メーカーの1/2~1/3程度の価格です(2022年7月).
DAVANTIに関し,以下にホームページ記事を引用します.
我々は、パフォーマンスを何よりも重視しており、すべてのDAVANTI(ダヴァンティ)タイヤが最高のパフォーマンスを発揮することを目指しています。
DAVANTI(ダヴァンティ)タイヤは、専門的な技術力や高度な製造工程をもとに革新的な開発がされ、あらゆる厳格なテストを経て完成した製品です。欧州主導の製品開発により、業界の基準をはるかに上回るタイヤを生み出すことによって、ドライバーは車両の性能を最大限に発揮でき、私たちは素晴らしい価値を提供し続けることができるのです。
タイヤの性能を図るための重要なポイントの一つは走行可能な距離です。より長く走れることがコストパフォーマンスに優れているという一つの要因にもなります。DAVANTI(ダヴァンティ)は、タイヤの原材料から始まり、生産・デザイン・実際の製造に至るまで、ロングライフの実現とあらゆる天候条件下でも卓越したパフォーマンスを提供しています。
「TREAD」は、英国の自動車試験機関で、すべてのDAVANTI(ダヴァンティ)タイヤのテストを行っています。自動車用タイヤのプロ検査官として有名なレイ・コリアー氏に率いられる機関であり、性能・品質・弾力性等を確立するため、過酷な条件でテストに取り組んでいます。それぞれのタイヤの限界をはるかに超える負荷を課すことで、タイヤ性能の上限を明確に実証し、それが同一のテストにおける他のタイヤと、どのように比較されるかを示すことができるのです。
Applus+IDIADAは、2,450人を超えるエンジニアと技術専門家による国際的なチームであり、設計・試験・エンジニアリング・認証取得などのサービスを世界中の自動車業界に提供している組織です。25カ国にある子会社と支店の国際的ネットワークにより、すばやくお客様のニーズに合わせたサービスを提供し、DAVANTI(ダヴァンティ)の設備や顧客中心の考え方、技術革新に向かって挑戦し続ける姿勢も評価されているのです。
(AUTOWAYホームページより引用 https://www.autoway.jp/brand/davanti?icid=brandlist )
PROTOURA SPORT
PROTURA SPORT(プロトゥ-ラスポーツ)は、原料に含まれるシリカの特殊配合技術と最新式のトレッド設計技術を組み合わせ開発されました。そして、新シリカコンパウンドを採用し、トレッド設計方法までこれまでの開発技術を一新。より優れたグリップ性能や操作性能、快適な乗り心地を実現することができます。(AUTOWAYホームページより )
インチサイズ 17.0~22.0
トレッドウェア 400
EXTRA LOAD
見た目の感想
今回は215/40R 18のタイヤを7.5Jのホイールに装着します.
サイドはこんな感じです.ミシュランに似てますね.サイドのデザインは全体的にヨーロッパ調で私は好きです!
AUTWAYさんの解説の如く,外側のブロックが大きくグリップは良さそうです.また,大小の形状差が設けられているため静音に配慮されている事が伺われます.同社のコンフォートスポーツであるDX640は静音性に定評があるので後継のprotoura sportにも期待が持てます.
ただ,縦溝が他のタイヤより太い気がしたのでMICHELIN PRIMACY HP, PIRELLI DRAGON SPORTと比較して見ました.
センターリブ横の溝で比べて見ました.
PROTOURA SPORT 約11mm 深さ 約7mm
PRIMACY HP 約7mm
DRAGON SPORT 約8mm
この3~4mmの差が走行にどのような影響を及ぼすのかが楽しみです.
溝とブロック面積を表すシーラント比は見た感じではPRYMACY HPが小さそうです.
(シーラント比が小さいほど接地面積が大きい)
アジアンタイヤに目立つピュー(ポチポチ)は国産と同程度ですが,継ぎ目が実に解りやすいです(笑).
会社ホームページでは品質管理に関し言及されていましたが,一皮剥いた時にも見える状態だと怖くて使用できませんね.剥いた時にまた報告します.
トレッドウェアは400とのことですが,触った感じではブロックは柔らかそうなので,耐久性が楽しみです.
使用感
MICHELIN Primacy HP
5年間で約45,000km使用し5分山程度でしょうか(下の画像).ブロック形状や溝は新品の状態が保たれています.外側(画像左側)にひび割れが見られます.
ワインディングなどでも挙動が解りやすく,初心者の私には非常に扱い易い印象でした.耐久性も高くさすがのミシュランです.
タイヤサイズは215/45R17で純正の7インチホイールに装着しており,指定の空気圧は240kPsですが,サイドのヨレが気になるため260kPsで使用していました.
PIRELLI Dragon SPORT
2年落ち7分山で知人から譲ってもらいました.約35,000km使用し2分山でしょうか.
中央部分のブロック溝や矢印型の溝は消失しています.
元々ピレリはロードノイズが大きいとの評判ですが(ピレリノイズと呼ばれています)すり減っている為か,ロードノイズが耳障りに感じます.
ピレリタイヤ特有のサイドの剛性感はこのタイヤには有りませんので,他のピレリのスポーツタイヤとは別モノと考える方が良いのではないでしょうか.
縦方向の制動に不安は感じませんでしたが,横方向と雨天にはメッポウ弱いと思います.
タイヤサイズは215/45R 18で7.5インチホイールに装着していました.
サイドが柔らかく感じたのとエクストラロード規格であるため,空気圧は280kPsで使用していました.
耐久性は純正のMICHELINの足元にも及びませんが,値段は半分以下です.
DAVANTI PROTOURA SPORTの使用感に続く.(2022年8月16日)