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ATF & CVTF交換は必要?

2020年12月18日

ATFの交換に関しては賛否両論ですが,私は交換してダライバビリティが激変したのでお勧めします。
今回はネット上の様々な意見を纏めてみました.

オートマチックトランスミッション
引用:アイシン・エイ・ダブリュ
https://www.aisin-aw.co.jp/products/drivetrain/lineup/at.html

MT Oil(Manuaru Transmission Oil)とATF(Automatic Transmission Fluid)役割の違い

MT Oilの主な役割は変速歯車(Manuaru Transmission)の潤滑油であり冷却油として機械を保護する重要な役割を果たしています.
一方,多くのAT(Auomatic Transmission)はトルクコンバータを利用してエンジンの出力をトランスミッションに伝達します.ATFはこのトルクを伝えるための動力伝達,変速油圧バルブの操作,クラッチやエンジンブレーキ時の摩擦調整およびMTFと同じく変速歯車の潤滑機能や冷却機能そして複雑な機械の洗浄作用も賄っています.
ATFはMT Oilと比べて多くの役目を担うと同時に過酷な環境に対応できる性能が求められると言えます.

Automatic Transmission内でのATFの流れ

ATFはMT Oilと役割が全く違うので,MT Oilやエンジンオイルのような高粘度ではなくサラサラしています.また,ATFはオイルパンからオイルポンプによってギアボックなどオイルが必要な部分に循環供給されています.ATシステムの複雑な構造をATFで満たしていると考えて良いでしょう.

ATFの多くはMTシステムの中に入り込んでいるため,ATFオイルパンからATFを抜いても全量の半分程度しか抜けないそうです.

ATFオイルパンとストレーナー

オートマチックトランスミッションとオイルパンの間にはストレーナーという濾過装置があります.ただし,濾過装置と言っても茶こし程度の木目なので,ストレーナーは金属片など大きなモノを対象としているのでしょう.

ストレーナー


オイルパンには磁石が設置されており,摩耗した金属粉はこの磁石で吸着されます.そしてヘドロのような状態で汚れたATFはオイルパンの底に沈着しています.

FT86のATFオイルパンを外したところ
磁石周辺のスラッジ

ATF交換の悪影響はスラッジの仕業

ATF交換時にオイルパンを外さずにドレインボルト穴からATFを抜いただけの場合はこのスラッジ(鉄粉など)はオイルパン内に残ります.
せっかく沈着しておとなしくしていたスラッジなのですが,新しいATFを注入したことによりATFの洗浄作用で剥がされ,ポンプによって各所に循環されます.このスタッジがATFの通路である細管を詰まらせたり電気回路に不具合を与えることが有るようです.

オイルパン脱着洗浄

ATFを頻繁に交換している場合以外は,ATF交換時にはオイルパンを脱着しての洗浄が重要で有ることが解りました.その際は,ガスケット交換も忘れずに.

洗浄後オイルパン

ドレイン孔からのATF回収では交換不可能

ドレイン孔からのATF回収のみではATの機構上,ATFの約半分はオートマチックトランスミッション内に残るそうです.そこで,圧送式という手法を用いてゆっくりとオートマチックトランスミッション内のATFを新しいATFに入れ替える方法がお勧めだそうです.

圧送式の応用で,オートマチックトランスミッションシステム全域を洗浄用オイルを用いて洗浄する方法も開発されているそうです(トルコン太郎).

トルコン太郎

まとめ

最近の車は100,000kmまでATF交換不要やATF交換不要などメーカーや車種によって基準はマチマチの様子です.確かに,交換しなくても故障する可能性は小さいと思いますが,多くのオイルメーカーは30,000kmから40,000kmでの交換を推奨しています.

私はTOYOTA FT86にて50,000kmでATF交換を実施したところ,フィーリングアップに驚きの連発でした.
特筆はレスポンスとトルク感のアップです.こんなに加速感が有ったっけ?という感じです.
新品タイヤに替えたように走行音も静かになりました.
そして,アクセルに対する加速レスポンスも良く,従来と同じアクセル開度で乗るとすぐに横滑り防止の警告灯が点滅してしまします.

ATFを交換してさらに快適になりました!