【実録】セントリックハブリングに関するお悩み解決
愛車を持つとアフターパーツ(社外品)ホイールで格好良く自分好み仕上げたくなりますよね.しかし,アフターパーツのハブサイズは大きい目に設定されているためハブリングで最適化する必要があります.ショップで購入する場合はショップにお任せで良いのですが,ネット通販などの際は自分で調べなければならず,これが初心者(私)にはビクビクものでした.この経験を基に私が調べたハブサイズに関する情報をお知らせします.
車種によって違うハブサイズ
ハブサイズ(径)で車軸側の径を表します.トヨタは54mmと60mm,ホンダは56mmと64mm,日産は59mmと60mmと66mm,マツダは54mmと67mm,三菱は56mmと67mm,スバル56mm等が代表的なサイズです.
車軸側ハブ径とホイールハブ径
アフターパーツのホイールはあらゆる車種に装着出来るように,ハブサイズ73mm~75mmなどが一般的であり,自動車メーカーのサイズよりも大きめに設定されています.
写真はエンケイホイールでハブサイズは75mmです.TOYOTA 86はスバル規格のハブサイズ56mmなので,この19mmの差をハブセントリックリング(ハブリング)と言う部品で埋める必要があ有ります.
ハブセントリックハブリング
車とホイールはハブボルトで固定され支えられているため,理論的にはハブリングが無くても安全に走行できるそうです.では,なぜハブリングを付ける必要があるのでしょうか.
ハブ(車体)とホイールを止めるハブボルトも車種によって太さが違います.ホイールのボルト穴は各種のハブボルトが通るように若干大きめに設定されています.
よって,ハブボルトにホイールナットでホイールを固定した際に,ホイールのボルト穴の中心に5本ともきっちりと固定することは物理的に不可能なのです.その結果,ホイールの回転中心にズレが生じます.このズレが影響して走行中に振動や異音が生じるそうです.また,ボルトのみでホイールを支えるよりもハブと一緒に車軸を支えた方が強度が増します.保安上もハブリングは重要なパーツなのです.
ハブセントリックリング(ハブリング)サイズ
上記の如くハブリングは保安上も重要な部品なので,信頼出来るメーカーの製品を使用したかったので,評判と国産にこだわりました.価格と実績から協永産業の製品を採用したかったのですが,ハブサイズ56mmに対しハブリング内径が56.1mmと表示されています.ネットで販売されている他の商品には「86&BRZに適応56mm」と書かれた商品も有りました.ハブとハブリングの間に隙間が生じるとハブリングを嵌める意味がありませんので,この0.1mmの差に関する説明はどこにも無く私は悩まされました.
色々と調べた結果,56mmのハブに対して内径56mmのハブリングでは同サイズとなり嵌らないため,56.1mmという0.1mmの猶予を設けているそうで,協永産業さんの表示は工業製品としての精度を表した適切な表記なのです.
ハブリングを装着してみて,その精度の高さに驚きました.いかにも精密機器と言わんばかりに程よい抵抗でピッタリと嵌るではないですか.
ハブリングの種類
ハブリングにはツバ付とツバなしがあります.ツバなしには溝が掘られており,この溝を車軸側に取り付けます.ツバ付きの場合はツバが車軸側に取り付けます.
その理由は,ハブは風雨にさらされ錆などで固着することが有るため,固着した際にマイナスドライバー等をネジ混んでこじ外す為だそうです.
ハブセントリックリングのまとめ
社外製のホイールを装着する際には保安上ハブリングが重要です.
ハブリングの材質も同じアルミ製でも鍛造と鋳造があります.私は強度を重視して鍛造を選びましたが,近年では固着防止のために強化プラスチック製のリングもあります.
ハブリングの他にナットも悩みどころが満載ですので,他の記事でご紹介します.
お好みの社外ホイールでドレスアップに挑戦してみましょう.