【爽快】TOYOTA86 エバポレーター洗浄で爽やか快適!
カーエアコンからの悪臭は楽しいはずのドライブが台無しになります.
また,臭いは芳香剤でごまかせてもカビの胞子はごまかせませんよね!
クイックエバポレータークリーナーSでの洗浄方法からエバポレーターの役割まで初心者目線で優しく解説します.
爽やかな車内環境を作りましょう.
車内の悪臭(嫌)
カーエアコンを作動させると独特の嫌なニオイがしませんか?カー用品店に行くと売り場いっぱいに芳香剤のコーナーがありますよね!と,言う事は多くの人が車内の臭いを不快に思っている.そして,嫌な臭いを芳香剤でごまかしているという事です.
悪臭の原因
悪臭の原因と考えられるモノは,排気ガスなどの大気中の臭い,車の内張りなどに使用されている生地素材(皮革・化学繊維など)のニオイ,そして一番問題なのがエバポレーターや送気ファンに付いたカビの胞子です.
悪臭の原因を断つ!
カーエアコンには外気導入と内部循環の2つの設定があります.外気循環は外気取り入れ口から,内部循環は助手席の足元などの内気取り入れ口からエアコンフィルターに送られフィルターでチリやホコリが取り除かれます.しかし,カビの発生場所はその先なので,フィルターを交換しても根本対策にはなりません.発生源であるエバポレーター(熱交換器)のカビを除去しなければカビの胞子は吹き出し口から飛び出て来るのです.
エバポレーターにカビが生える?
家庭用のエアコンのフィルターを外すとアルミの薄い板(熱交換器)が並んでいますよね.それがエバポレーターと呼ばれるモノです.カーエアコンも基本的には家庭用エアコンと仕組みは同じなのです.
熱交換器は湿気が多いためカビが生えやすいのです.
エバポレーターから水?
なぜエバポレーターにカビが生えやすいのかと言うと,フィルターで濾過された空気はエバポレーターで冷やされ車内に送気されます.エバポレーターは冷やされる前の温かい空気に触れているため,表面が結露します.その水滴を集めて排出しているのが助手席の下あたりから流れている水で,結構な量なのがお解りですよね!
エバポレーターでカビが発生する理由
カーエアコンが動作中は結露した水が排出されていますので問題無いのですが,エンジンを止めるとエバポレーターには結露したままの水分が残ります.この水分にカビが繁殖するという仕組みです.
エバポレーターから先の空気の通り道にはフィルターが有りませんので,発生したカビから胞子が飛散し,導風管内などのエアコン回路に付着します.
そして,車内に送気されたカビ胞子を車内の人が吸い込んでいるのです(嫌)
カビの発生を防止する方法
カーエアコンを停止してエバポレーターが外気と同じ温度になるまで送気すればカビの発生は押さえられるのですが,暑い車内でいつもそんなことはできません.定期的にエバポレーターを洗浄して清潔に保つことがカビの防止には有効と考えます.
エバポレーターへのアプローチ
家庭用のエアコン洗浄と基本的には同じ要領なのですが,構造上の問題で車のエバポレーターには直接的に洗浄液を噴霧することはできません.
エバポレーターの場所
どの車も基本的にはグローブボックスの裏に設置されており,パネルを外さなければ見る事は出来ないのです.私のような素人がパネルを外すことは困難ですので,エアコンフィルターからアプローチします.
アプローチ方法
グローブボックスの奥(黄色矢印)にエアコンフィルターがあります.エアコンフィルターの奥に送気ファンがありその奥がエバポレーターです.今回は送気ファンから薬剤を噴霧しエバポレーターに吹きかける方法を説明します.
グローブボックスの外し方
グローブボックスの左右にラッチ(飛び出たツメ)があるので,グローブボックス側面を内側にタワマす感じで押してノッチ(凹)からラッチ(凸)を外します.固い際は片方づつで可です.ラッチが外れましたら,ダンパー(紫矢印)を外します.抜けやすいので注意を要しますが,抜けやすいと言う事は嵌め易いので抜けてしまってもOKです.
詳細は「エアコンフィルター交換&わさびデェール」をご参照ください.
エアフィルター取り外し
エアフィルターは引き抜けば簡単に取れますが,取り付けの際は上下に注意して水平に真っ直ぐに挿入します.
エアフィルターを外すと下に送気ファンがありその奥(下)に目的のエバポレーターがありますが,見る事はできません.
エバポレーター洗浄開始
ブローブボックスの取り外しはドキドキでした.割れたらどうしよう,外した後に治せなくなったらどうしよう,なんせ作り(機構)が解らないので初心者は不安いっぱいです.素人の私にはここまでで大満足ですが,グローブボックスが外れたら,いよいよエバポレーターの洗浄開始です.
洗浄器具の設置
今回はDRIVE JOYのクイックエバポレータークリーナーⅤを使用します.トヨタ系ディーラーをはじめ純正品として採用されている商品なので安心です.
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洗浄の仕組みは,送気ファンからエバポレーターに薬剤を噴霧し,エバポレーターに結露した水滴を利用して汚れを車外に排出するそうです.よって,噴霧位置と後述するエアコンの設定が重要になります.
噴霧ノズルをセット
ホルダーを両面テープで固定し,ホルダーに噴霧ノズルをセットします.直ぐ下に送気ファンが有るので,ファンにノズルが巻き込まれないように注意してホルダーから4cm程度下向きにノズルを入れてセットしました.
エアコンの設定(重要)
送気ファンを介して薬剤をエバポレーターに送ります.エアコンの設定は内気循環(外気導入では薬剤が吸い込まれないので注意),風量は最強(風量を設定できないためAUTOモードで最低温度に設定).噴霧中はA/C OFFで送風のみ(ONにすると結露した水で薬剤が流れてしまいます)!そして噴霧後は結露させた水滴で薬剤と汚れを洗い流すために10分程度A/C ONをお忘れなく.
噴霧開始
薬剤噴霧はスプレーの爪を押し込めばカチッという感じで爪が固定されます.噴霧時間は約3分間,内気循環でファンを全開で回します.室内にコビリ付いた臭いも取れれば良いなぁとの思いで,私は窓を閉めて噴霧しました.
噴霧終了
噴霧が終わればA/C ONに設定して全開で5分間,エバポレーターに結露を起こして薬剤と汚れを流します.折角なので,ここは10分間流しました.この間は換気と湿気の補充を目的に窓を開けて(笑).洗浄中の待ち時間にエアフィルターとグローブボックスを元に戻して,付属の芳香剤?をグローブボックス裏に貼り付けます.
まとめ
グローブボックスの外し方から,ドキドキでしたがなんとか作業終了しました.
カーエアコンの風が爽やかになり気分爽快です.素人の自己満足ではなく,家人も喜んでします.
調子に乗ってY50フーガも洗浄しちゃいました.日産(Y50)のブローブボックスはバンパーではなくワイヤーでしたが,作業工程としては大差ありませんでした.
日常的にエンジン停止前にA/C OFFで送風状態にして結露を除去すればカビ防止に良いそうですが,暑い中そんなことはできませんよね.だから,エアフィルターの交換と一緒に毎年エバポレーターの洗浄を行いましょう.