モリドライブ エンジンオイル サイレントプラス Silent+ の使用感

2022年5月2日

エンジンオイルを選ぶ際の基準って難しいですよね.今回はモリドライブのサイレントプラス 5W-30をTOYOTA86(ZN6/ZC6)に使用ましたので感想を纏めます.

Silent+を選んだ理由

普段使い

FT86(ZN6)は自然吸気のスムーズな吹け上がりが楽しいクルマです.
私の場合,タウンユースでは2000回転から4000回転が常用帯です.
休日はワインディングに出向くこともありますが,一般道でのスポーティ走行は行いませんのでワインディングでの常用帯も3000回転~5000回転程度でしょうか.
高速の合流や追い越しの加速では6000回転も珍しくは無いのですが回している時間としては一瞬です.

経済性

FT86(ZN6)のエンジンオイル量はオイル交換のみで5.2リットル,エレメント交換時は5.4リットルが推奨値です.
FT86の整備手帳にはエンジンオイルの交換は1年間または10,000kmとありますが,私を含め他のオーナーさんはもっと短いサイクルで交換しているのではないでしょうか.

高性能オイルが良いことは解っていますが,¥2,000/Lオーバーの全合成油ならエレメント込で¥15,000コースなので筆者には厳しいです.

低粘性オイルの寿命

以前の私は5000kmまたは半年で交換していましたが,FT86で純正採用されている0-20Wなどの低粘性オイルは劣化が早いという事を知り,最近では3000kmごとに交換してます.
通勤メインなので期間としては3ヶ月~4ヶ月程度になります.

全合成油で5.2リットルを交換すると1万円程度が必要となります.エレメント交換を含めると軽く10,000円オーバーとなり,私には結構キツイ出費です.

そこで,割安な20リットルのペール缶を購入して自分で交換することにしました.
私の場合は1年で使い切れるため劣化はギリギリセーフとの判断です.(オイルは酸化による経年劣化で性能が落ちますので保管期間の判断は自己責任でお願いします)

なぜ Silent+

モリブテン配合のエンジンオイル添加剤がネット等で話題です.また,各社のエンジンオイル添加剤の成分を調べているとモリブテン配合という説明を良く目にします.
極圧剤としてモリブデンは非常に効果が高いそうです.であれば,最初からオイルにモリブテンが配合されているモリドライブのサイレントプラス Silent+ を試してみたくなりました.

2つ目の理由は商品のキャッチフレーズに「気になるエンジン音が静かになる!」とあり,静かになる→潤滑が良いのでは?との単純な期待です.

3つ目は経済性です20リットルのペール缶で¥9,900(2022/5/2現在)1回あたり2500円程度なので1/4の費用で済みます

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会社紹介

サイレントプラス Silent+を製造販売しているのはルート産業株式会社という会社でMORI DRIVEというブランドでエンジンオイルの他,オイル強化剤や添加剤を販売しています.液化モリブテンのパイオニア的な会社だそうです.

ホームページの記事を転記します.
液化モリブデンを配合した自動車エンジン用のオイル添加剤とエンジンオイルを、日本で初めて一般市場に発売したのが当社です。
時代や環境の変化によって変容していく社会のニーズに、適切に対応したモリドライブシリーズをこれからも開発し続け、皆様の期待にお応えすることをお約束いたします.
(引用:ルート産業株式会社ホームページ https://www.rootsangyo.co.jp/index.html)

商品紹介

サイレントプラスには0W-20と5W-30の2種類が用意されています.
グレードはSP/GF-6Aで全合成油の最高ランクの規格ですが,おそらくベースオイルを含めた狭義の部分合成油だと思いますので,化学合成油に拘る方にはお勧めしません.
エンジンオイルの規格に関しては【初級】エンジンオイルの基礎知識をご覧ください.
FT86の純正は0W-20が推奨されていますが,初めて使用するため粘度をワンランク上げて5W-30を採用しました.

使用感

過去にはTAKUMI X-TREAMやHIGH QUALITYまたはRESPO 86などを使用してきましたが,ベースオイルなどを考慮し同等製品であるTAKUMI HIGH QUALITYと比較してみました.
あくまでも私の主観ですので参考程度でお願いします.

交換直後の感想

エンジン音
若干静かになったかなぁ?といった感じでしたが,オイルが馴染んできたのか,300kmほど走ると確かにアイドリング時の音は静かになりました.信号待ちなどでは周りの音に打ち解けて”無音”と言っても良いほどです.

吹け上がりや滑らかさ
アイドリングから3000回転以下では軽くなった気がします.それ以上から6000回転くらいまでの吹け上がりも良くなった気がします(4000回転前後のモッサリ感はそのままですが…).ただし,アクセル開度など条件が一定では有りませんので,あくまでも主観です.

1000km走行後

エンジン音 アイドリング時
エアコンの動作音が気になりだしたので,エンジン音は静かになっていると思います….
ただ,エンジンユニット全体の音量としての変化は解りません.

吹け上がりや滑らかさ
4000回転までの吹け上がりや滑らかさは良くなった感じがします.サウンドクリエーターの音がはっきり聞こえる(以前はエンジン音と混ざって雑音と感じていた)ので.エンジン音は劇的に小さくなったと思います.

2800km走行後

エンジン音 アイドリング時
1000km時と変化無しですが,若干雑音が増えたかな?という感じです.

吹け上がりや滑らかさ
1000km時と変化なし.

オイルの色の変化
オイルゲージからの観察ですが,1000kmを超えるとオイルに濁りや汚れが見られるようになりました.
ただ,オイルの汚れは洗浄効果との裏返しなので,悪いことでは無いと考えます.
今回は2850kmでオイル交換を行いましたので,新油と使用後を比べてみました.

左:新油.右:2850km使用後

左が新油で右が2850km走行後です.
若干の透明感が残っており,耐久性と洗浄効果は十分ではないでしょうか.
ただし,粘度は若干低下していましたがサラサラという感触では有りませんでした.
粘度に関しては劣化なのか特性なのかは不明です.

燃費
TAKUMI HIGH QUALITYと比較して約0.5km/Lの向上が有りましたが,季節変動を考慮してませんのでもう少し様子見です.

結論

MORI DRIVE Silent+の使用感をお伝えしました.
私の様にタウンユースメインで3000kmを目安に交換するユーザーにはコスパ最高なオイルではないでしょうか.
筆者の主観ですのでご参考程度でお願いします.