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【体感】TRDドアスタビライザーの真価

2020年11月26日

トヨタ正規ディーラーでも買えるTRDドアスタビライザーを装着した結果,明らかに剛性が増して大きな違いが体感出来たので備忘録として纏めます。

引用:TRD httpswww.trdparts.jpproductfunctional_partsdoor-stabilizer.html

TRDドアスタビライザーって何?

TOYOTAのスポーツ部門を担うTRDのFunctional Partsとして販売されており,TRDのホームページでは下記の如く解説されています.

ドアのストライカー部分の隙間にスペーサーを入れ、隙間を埋めることで、 ステアリングを操作した際の車両の応答遅れを低減しクイックなレスポンスに仕上がります。
キャッチ側にスライディング機構を持たせている為、隙間をゼロに自動調整します。
車両側の加工をすることなく装着が可能で、存在感のあるデザインとしました。
(引用:TRDホームページ)

要するに,ドア後方のストライカーによりボディと連結していますが,固定はドア前方のヒンジのみです.
ドア後方の隙間を埋めることで車体の剛性を高めようという発想です.

ボディ側
ドア側

車体の剛性アップ

車体の剛性アップにはストラットタワーバーやスタビライザーが有名です.
車がカーブを曲がる際に車体は荷重により大きく捻じれます.この捻れを防いでサスペンションに力を伝えることでステアリングレスポンスおよび車体の安定性とコーナリングの向上を目指すことが目的です.
ストラットタワーバーを装着することによりハンドルレスポンスが高くなりコーナリングが安定するのはこの様な効果からです.

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車体の剛性

車体の剛性はサスペンションの縮側の減衰力や伸び側の力およびタイヤのグリップ力などのバランスが重要です.
車体の剛性が弱いとサスペンションが縮む前に車体が捻じれてサスペンションが十分にストローク出来ないためにアンダーステア傾向になります.
車体の剛性が高いとサスペンションがストロークし過ぎてロールが大きくなります.
車体の剛性,サスペンションの減衰力,タイヤのグリップ力のバランスが取れて初めて前に出るコーナリングが実現出来ます.

パフォーマンスロッドとストラットタワーバー

86&BRZにはパフォーマンスロッド(フレームブレース)という補強が純正で施されています.
フレームブレースはサスペンション支持部からボディフレームに接続することで補強されています.
ストラットタワーバーは左右のサスペンション支持部を連結することで車体の捻じれをサスペンションに伝えています.

パフォーマンスロッド

ストラットタワーバーのデメリット

ストラットタワーバーで車体の剛性アップを図ることはコーナリング性能向上に大きく寄与することは間違い有りません.しかし,デメリットもあります.
車体の中でも剛性が高い(強い)左右のサスペンション支持部を繋いでいるため,片側の衝撃が反対側にもダイレクトに伝わるのです.
片側に強い力が加わった場合,片側の損傷で済むところですが,タワーバーの働きにより反対側にも伝わることで反対側にも損傷を来すことがあります.
具体的には事故などで右側を破損した場合に左側のフレームまで損傷する可能性が高くなります.
また,縁石やキャッツアイなどの突起物を踏んだ際にも反対側にも衝撃が伝わります.
この様な理由が一部のスポーツカー以外で純正採用されない由縁です.

タワーバーとパフォーマンスロッド引用:TRD https://www.trdparts.jp/product/86/parts_chassis.html

ドアスタビライザーのメリット

ドアスタビライザーは前述のタワーバーと違い直接的にエンジンルームの剛性をアップするものではありません.よって,コーナリング時の横向きの剛性が強化されている感覚は私には感じられませんでした.しかし,車体全体の剛性アップは確かに感じます.特に前後方向は顕著でブレーキング時のしっかりとした車全体の沈み込みなど前後輪の働きや荷重移動がしっかりと伝わってきます.
コーナリング前のブレーキングにより車全体が沈み込み,フロント荷重でコーナリングする感覚が体感できます.また,タワーバーと違い車輪からの振動なども装着前後で変化がないため乗り心地も保たれます.
高速道路などでの車線変更時も頭の向きが変わってからスッと車体が付いてくる感覚です.
タワーバーとは役割が違うので比較すること自体間違っているかも解りませんが,サーキット走行がメインではない筆者にはピッタリの装備です.

まとめ

TRDドアスタビライザーについて纏めました.
何がどう変わるかというよりも,車全体の剛性感が変わることによりハンドルの切り込み時やブレーキングフィールが気持ちよく変わります.

さりげないTRDのロゴもお気に入りです.

注意

剛性が増したのはTRD ドアスタビライザー によってドアとボディが密着したことによる作用です。
言い換えると,リアフェンダーをぶつけたりした際にはドアまで損傷が及ぶ可能性もアップすることを覚悟する必要が有ります。

追記

前期のアプライドモデルDに装着していましたが、後期のアプライドモデルHに乗り換えて驚きました.
アプライドモデルHではドアスタビライザー無でもアプライドモデルDのドアスタビライザー付きの剛性を凌駕していると思います.

ZN6&ZC6の進化は素晴らしいです.

ブログ,86&BZR

Posted by よっしー