FT86 & BRZのタイヤを考える part1 MICHELIN PRIMACY HP
TOYOTA 86 GT Limitedの純正タイヤはMICHELIN PRIMACY HP 215 45 17インチが採用されています.先ずは45,000km使用した純正タイヤの感想を素人目線でお知らせします.
MICHELIN PRIMACY HP
プレミアムな走り
優れた快適性・安全性・経済性
MICHELIN PRIMACY HP開発には「A.S.M(Architecture・Sculpture・Material)」コンセプトを採用。Architecture(タイヤ構造)・Sculpture(トレッドパターン)・Material(材料-コンパウンド)開発を同時進行で進め、各要素を有機的に調和することに成功しました。理想のタイヤづくりを実践し、快適性・安全性・経済性のトータルバランス向上を追求した結果、誕生したのがこのタイヤです。
軽快なハンドリング
ロングライフ化も実現
非対称トレッドパターン
トレッド構造に最適なトレッドパターンの採用により接地面圧を均等化し、ドライ&ウェット路面での操縦安定性を向上。また、偏摩耗も抑制し、ロングライフ化にも成功しました。
くつろぎと躍動感
安定した高速走行
接地面を広く確保でき、路面からの圧力が均一にかかるトレッド構造を採用。路面を包み込むような走りでドライ&ウェットのグリップを高めるとともに、高速安定性もさらに向上。走りの悦びをたっぷり堪能していただけます。
(引用:MICHELINホームページ https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-primacy-hp)
Impressions
ドリキンこと,あの土屋圭市さんは「コンフォートタイヤだと侮っていたがバランスが良く86/BRZに非常にマッチしている」と仰っています.
素人の私が純正採用に対してとやかく言える立場では有りませんが全くの同感です.タウンユースではハイグリップなスポーツタイヤは不要であり,これ以上グリップするタイヤでは耐久性や乗り心地が犠牲になることを考えると,やはりベストだと思います.
タウンユース(ドライ路面)&少しワインディング
空気圧は思考錯誤の結果,240kPa指定のところ260kPaで使用した感想です.
タウンユースでは少し硬いかな,というイメージです.高速道路の継ぎ目などでのショック吸収が少ないように感じますが,タイヤが原因なのかショックアブソーバーなどが原因なのかは不明です.サーキット走行は経験有りませんが,ワインディングでは気持ちよくステアリングに応答してくれます.240kPaではサイドのヨレを感じたので20kPaアップで使用しました.
横方向の滑り出しも滑らかで,素人でも挙動を感じることが出来て,運転が楽しくなります.また,これ以上のグリップでは限界速度が高すぎて素人の私では扱えないと考えます.
タウンユース(ウェット路面)
雨天時は安全運転が基本ですので,そもそもグリップに関する評価は出来ませんが,日常で感じた事を記載します.
交差点などで白線を踏むと滑ります.また,立体駐車場などの防水処理されたスロープではかなり滑るので慎重なアクセルワークが必要です.まぁ,ウェットではどんなタイヤでも滑ると思いますが.
乗り心地
乗り心地はタウンユースでは若干硬いかな?と感じる場合も有りますが,スポーツカーなのでコンフォートタイヤにコンフォートな乗り心地を求めること自体がナンセンスだと考えます.
タイトなコーナーでサイドのヨレを感じる事が有ったので,260kPa~270kPa(指定は240kPa)に設定しています.ワイディングでのハンドルレスポンスの気持ちよさを考えるとタウンユースでの乗り心地も相殺できます.
耐久性
タウンユースたまにワインディングといった使用ですが,5年45,000kmで5分山といった減りで,減らないなぁ!といった印象です.
昼間は職場で露天駐車のため,ひび割れが目立つようになったため5年で交換しました.交換前はかなり硬化していたと考えられます.
まとめ
素人が総評するのはおこがましいのですが,流石の純正タイヤといった感想です.86はコーナーを踏ん張って曲がるのではなく,軽くローリングしながら曲がって行く車だと考えているので,荷重をかけながらのコーナリングはとても気持ちよく曲がってくれます.また,少しくらい荷重移動を失敗しても挙動が解りやすく,素人でも怖さが有りません.
加重移動を練習するには最適なタイヤではないでしょうか.さすがプレミアムコンフォートです.
2018年には第4世代のPRIMACY4が販売されています.